「これまで何度もメールでやりとりしてきたけれど、
今日、ようやくお客様の“本当の願い”が分かりました。」
ZeroPressでは、モジュールごとの開発や再生案件を進める中で、現場との打ち合わせを大切にしています。
今回のミーティングは、あるモジュール製作の3回目の訪問。
これまで図面のやりとりや仕様確認は十分に行っていたはずでした。しかし、現場で交わされた何気ない一言から、設計の再検討に踏み切ることになりました。
もくじ
メールや図面では伝わらなかった“真意”
お客様からの要望には「熱板の保護シートを取り外し可能にしたい」との記載があり、それを反映した設計案を事前に準備していました。
しかし、現場での打ち合わせ中──こんな声がありました。
「シートは頻繁に交換するんです。しかも、今のやり方だとけっこう時間がかかってタイヘンで…」
その瞬間、私たちは初めて気づきました。
「取り外せる」ことはスタート地点にすぎず、「簡単に・すぐに・確実に交換できる」ことこそが、現場の切実なニーズだったのです。
設計者の想像力 vs 現場のリアル
私たちは仕様書やこれまでの経験から“最適と思われる構造”を考えます。
今回も「取り外し可能」という要望には応えていたつもりでした。
しかし、現場が抱えるストレスまでは読み取れていませんでした。
この気づきにより、構造はゼロから見直すことに。
固定ネジを減らし、工具なしでのワンタッチ交換を可能にする仕組みを新たに設計しました。
やはり「会う」ことが大事だった
これは3回目の打ち合わせでした。
メールでも何度もやり取りしてきたにもかかわらず、“最後の一歩”は、やはり実際に顔を合わせて話して初めて分かるものでした。
表情、声のトーン、ジェスチャー…
図面には載らない“現場の温度”を共有できたことが、今回の改善の最大のきっかけです。
ZeroPressは「対話」を武器にする
ZeroPressは、「あと一歩」の設計ができる会社でありたいと考えています。
それを可能にするのが、現場での対話。
ときには時間がかかっても、現地に足を運んで声を聞く──このプロセスが、図面を超える価値を生むと信じています。
今回のように、仕様には書ききれない“使い手のリアル”を見つけることで、製品は確実に進化します。
🛠 現場で一緒に考える設計、始めませんか?
「うまく伝えられないけど、こうしたい」──その気持ち、私たちが拾いに行きます。
ZeroPressでは、図面がまだできていない段階でも、お客様との設計ミーティングを歓迎しています。
現場での課題に真剣に向き合い、“あと一歩の提案”をご一緒に考えます。